リハ・レク体操プログラム集 第6回 (2/15)

個別機能訓練実施後のモニタリング・評価のポイント

 これまで個別機能訓練を実施する上でのポイントについて述べてきましたが,皆さん,コツはつかめたでしょうか? 最終回となる今回は,個別機能訓練実施後のモニタリングと評価のポイントについて述べます。

 モニタリングと評価に関しては,厚生労働省より次の内容が出されています。

・個別機能訓練加算を算定している場合は,開始時及びその後3カ月に1回以上,利用者又は,家族に対して個別機能訓練計画の内容を説明し,記録すること。

・評価内容や目標の達成度について,担当のケアマネ等に報告・相談し,必要に応じて目標や訓練内容の見直しを行うこと。

 そのため,個別機能訓練を実施しながら利用者と一緒に定めた目標を達成できているか(または近づいているか)を定期的にモニタリング・評価していく必要があります。そして,必要があれば個別機能訓練計画の見直しを行い,計画を再度作成し,利用者と家族に説明し署名をもらいます。

モニタリング・評価のチェック項目

①計画書通りのプログラムが提供できているか

②長期・短期の目標が達成されているか

③利用者・家族の満足度はどうか

④新たな課題や要望はないか

評価の記載

 個別機能訓練加算の評価について,特に指定された方法はありません。

 例えば,計画書の評価欄に,「杖歩行は安定しているが,立ち上がり動作時にふらつきがある。立ち上がりの練習を重点的に実施していく必要がある」とか,「ポータブルトイレの使用を開始したため,移乗動作・排泄動作の安定が新たな課題となった」などの評価の記載がなされたのなら,その結果から次の3カ月の計画を立てていきます。これらは主観的にならないように,多職種で意見交換した上で記載することが望ましいです。

 文章での記載はどうしても主観が入ってしまいがちなので,数値などを用いて評価を残していくことをお勧めします。数値であれば,本人,家族,ケアマネジャーなどに分かりやすく提示することができます。実際には,バーセルインデックス(BI)や体力測定の結果を3カ月ごとに記録し,報告するとよいでしょう。

バーセルインデックス(Barthel Index)

 バーセルインデックスとは,「できるADL(日常生活動作)」を評価する方法です。身の回り動作や移動動作など全10項目があり,各項目を点数化し,合計100点満点で評価します。

 前回の結果と比較できるので,次の3カ月に向けて改善していくポイントを絞っていくのに役立つでしょう。