Q7  医療事故発生時の対応

 医療事故発生時の対応で正しくないものはどれですか?
 答え 
a.医療事故は訴訟になる恐れがあるので,家族には起こった事実を話さない
 まず,医療事故や有害事象が発生した場合の初期対応として,次の6つのことを適切に行うことが必要です。
  1. 患者の健康被害を最小限に抑えることが何よりも優先されます。そのためには,応援が必要な場合はためらわず応援要請し,病院を挙げて全力を尽くす必要があります。また,日ごろから救急救命やショックの対応について訓練し,物品の整備を行うことが必要です。
  2. 次に,現場の保存と記録の確認を行います。現場の保存としては,心電図や血圧計などのモニター類を消去せず,すぐに印刷しハードコピーをとることが大事です。また,医薬品や器具,ビデオ記録なども保管します。診療録や看護記録に関しては,患者の観察や行った医療行為について,正確に分単位で記載されているか確認します。
  3. 医療安全部門や,必要があれば病院管理部門に連絡・報告を行います。医療安全管理部門はできるだけ早く一次検証し,過失の有無や患者・家族への対応方針,病院管理部門への報告の可否などを当該部署と共に決める必要があります。
  4. 患者が重篤な事態になった場合は,直ちに電話で家族に来院を要請し,当該部署の責任者を交えて家族に説明します。
  5. 死亡事例の場合は特に早急に検証し,ご遺体が院内にあるうちに(2時間以内)医師法21条の届出の可否,解剖の方針(オートプシーイメージングを含む)を決定する必要があります。また,必要に応じて行政機関への報告,報道公表などの可否も医療機関の管理部門と相談します。
  6. また,医療事故の当事者は精神的なストレス化にある場合があります。その場合,勤務は他の人に交代させた方がよいか,あるいは精神的フォローが必要か判断する必要もあります。また,警察の捜査の対象となった職員については,法的な支援も必要になります。
(参考:病院安全教育 2014年2・3月号 はじめての医療安全管理学入門 第4回 P.99)
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