前回は、「高齢者の浮腫(むく)みについて~応用編~」として、4つの体操をご紹介しましたが、座ったまま足を動かし浮腫を軽減させる方法はまだまだあります。そこで今回は、「下肢を重視したレクリエーション」を一緒に考えていきたいと思います。ぜひ、レクリエーションや日々のケア、リハビリなどに導入していただければと思います。
〈手ではなく、足でできないか?〉
皆様も、これまで沢山の利用者の方々とレクリエーションを行ってきたと思います。しかし、「手を使って行うレクリエーションを足でやってみよう」と考えたことありますか? 実は、案外できることが多いのです。
例えば、「ペットボトルをボーリングのピンに見立てて、ゴムボールなどを手で転がし、ペットボトルを倒す」という簡単なレクリエーションであれば、「手で転がす」を「足で蹴る」に変えるだけでよいのです。
ポイントは、「できれば靴下を脱いで裸足で行う」ことです。そうすることで、利用者の爪や足の形、足趾の状態、皮膚の状態、浮腫の有無などを、わざわざ時間を作らなくても確認することができます。また、ゴムボールを蹴る様子をチェックすることで「足首の可動域」を確認できます。
そして、前回もお伝えしたように「下肢を動かすこと」によって「筋ポンプ作用」が働き、浮腫を軽減してくれます。
しかし、中には靴下を脱ぐのを嫌がる人や、無碍にはできない理由のある方もいますので、無理強いはしないようにしてください。
〈麻痺のある方はどうする?〉
下肢を使ったレクリエーションの話をすると必ず出てくる質問が、「麻痺の方はどうしたらいいですか?」です。これについては、例えば「両下肢麻痺の方で完全に機能していない場合」でも、「足は歩くためだけにあるわけではない」ことを考えると、上肢が動く方であればご自分の足を手で持って動かしていただく、または職員が手伝うなどして「下肢を動かす」ことに着目していただきたいと思います。
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他にも、下肢を使ったレクリエーションには「玉入れを足でやってみる」「利用者が円になってボールを蹴りパスしあう」などいろいろな方法が考えられます。単純で簡単なことですが、裸足でレクリエーションを行うことで見えてくることがたくさんあります。
今まで行ってきたレクリエーションを見直してみると、足でできることは本当にたくさんあります。皆様にも考えていただき、楽しくレクリエーションを行うことができたなら、ぜひ私にも教えてください。
最後に一つ、皆様にご提案したいことがあります。「レクリエーションの時は裸足になる1週間」を作ってみてはどうでしょうか。自然に下肢の状態や動きを見ることができるのは、レクリエーションの時間が適しています。ぜひ、取り入れていただきたいと思います。
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【膝の可動域の見方】 |
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次回は「介護フットケアの事例その1」として、実際に現場で行っているケア事例をご紹介したいと思います。
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